10/17更新

・私の祖父は、生涯現役で働いてきました。若いころは、東北から関東まで幅広く営業活動をしたそうです。目と耳はしっかりしていて、８７歳の今も新聞や経済書を読んで勉強しています。戦争の経験もあり、肝がすわっています。印象的な話は、敵地で攻撃された時のことです。他の兵隊が全員右へ逃げた時、祖父一人は左へ逃げました。その直後、爆弾は右へ落ち全員死亡し、祖父一人が生き残ったそうです。「みんなと同じことをしてはチャンスが無い。人と違う選択をした。」と言っていました。強運の持ち主で努力家の祖父は、私の自慢です。人生の先輩として、尊敬しています。

・家のおばあちゃんは、83才。農業をしていて、野菜や花を作っています。おばあちゃんは毎年孫の私のためにと痛む脚や腰にムチ打って、本当に83才なのかと疑うくらい、炎天下の夏も雨の日も朝早くから暗くなるまで畑にいます。地元のスーパーの直売所に出荷しているのですが、おばあちゃんの野菜のファンがたくさん居て、名前を見て買っていくお客さんもたくさんいます。お花も、良く長持ちするからとすぐに売り切れています。そしてびっくりしたのが、最近その直売所に出荷している方の中でおばあちゃんが最高齢になったこと！もう歳だから…なんて思っていましたが、この歳にしてあんなに立派な野菜が作れること、そして選ばれて買ってもらえていることを誇りに思います。身体が痛いという愚痴も増えてきましたが、今年生まれたひ孫においしい野菜を食べさせたいと、さっそく来年の種の注文を始めたおばあちゃん。本当に働き者で頭が上がりません。

・結婚して16年。最近になって1年の行事やイベントをきっちりとこなす義理母を素敵だなぁ～～って感じるようになった。結婚当時は面倒だなって思うこともあったけど、今ではそんな義理母のしていることを自分もするようになりました。例えば、義理母はお彼岸には必ず手作りのおはぎをつくるんですね。しかもお世話になっているお寺さんの分まで作っちゃうからすごい。そんな手作りのおはぎはやっぱりやさしくて温かくて、作った人の思いがふくまれていますね。義理母の姿を追って自分も今では、この時期面倒な栗の皮をむいて栗ご飯をつくることが多い。息子達はそれを食べながら、秋の季節だね～って。代々受け継がれていく家庭の味。1年を通しての行事やイベント、伝統的な料理はやっぱり大切で素敵なこと。私からも息子達に伝えていきたいなって思いました。